施設案内
旭川文学資料館は、旭川の文学愛好家たちの10年の熱い発意が実って誕生をみました。
平成13年、有志一同が発起人となって「旭川文学資料研究会」を立ち上げ、散逸する郷土の文学資料を収集保存し旭川に文学資料館を建てたいと願って活動したことに始まります。
旭川市の理解と協力を得て、市立啓明小学校の空き教室を資料調査室として提供を受け、収集と分類などの整理作業を行い資料を蓄積してきました。
常磐館について
旭川市民の憩いの場として親しまれている常磐公園。図書館や公会堂の建ち並ぶ文化ゾーンの一角に旭川市常磐館があります。建物は1963年に、当時画期的だったコンセプト「コンクリートと煉瓦の交錯」にしたがって、旭川市建設部建築課(石崎繁敏氏)の設計で造られました。旭川文学資料館は旭橋すぐ近くの、この建物のなかにあります。
北海道遺産のひとつ「旭橋」はすぐ目の前、石狩川の散策堤防から入ることもできます。かつて旭川市立青少年科学館として多くの来館者が訪れた煉瓦アクセントの壁が周囲の木立に映えた建物です。
旭川市常磐館には、放送大学のサテライト校と文学資料館が併設。<第1展示室>が中2階、つづく1階が<第2展示室><企画展スペース>に閲覧・レストコーナーがあります。
館内図
第1展示室
常設第1展示室は、旭川ゆかりの作家群とその足跡を紹介しております。
[小説] 安部公房/木野 工/板東三百/三好文夫
[詩] 小熊秀雄/今野大力/鈴木政輝
[短歌] 斎藤 史/斎藤 瀏
[評論] 高野斗志美
[アイヌ文学・ユーカラ伝承] 知里幸恵
[俳句] 藤田旭山
現在活躍中の若手文学者たちのコーナーも設けています。
浮穴みみ、岡和田晃、小路幸也、鳥見真生、中家菜津子、永江朗、春見朔子、柳澤美晴ほか
第2展示室
歴代の小熊秀雄賞受賞詩人の写真、直筆原稿、詩集、作品掲載誌等を展示しています。また、各分野の主な文学者の資料も展示しています。
[創作] 佐藤喜一/八匠衆一/宮之内一平ほか
[俳句] 石田雨圃子、伊藤凍魚、大塚千々ニ、後藤軒太郎、塩野谷秋風、新明紫明、高橋貞俊、深谷雄大ほか
[短歌] 小林孝虎、酒井広治、中山勝、松田一夫ほか
[川柳] 加藤破天光、佐藤鶯渓、敦賀谷夢楽ほか
[詩] 入江好之、小池栄寿、坂本蕗夫、桜井勝美、下村保太郎、武田隆子、中家金太郎、支部沈黙ほか
その他、児童文学、学校文芸の資料もあります。
読書コーナー
旭川や北海道関係の書籍、文学全集、漫画、タウン誌、絵本など、椅子に座って自由に読めるコーナーです。